門田光雅プロフィール


静岡県生まれ。画家。東京造形大学絵画科を卒業。色彩や素材・筆触の追求の中で、今日の絵画表現の新たな可能性を開拓している。2005年に個展「TRICKSTER」(セゾン現代美術館東京事務所 SMMA FACTORY)を開催、2007年には「ART TODAY 2007 門田光雅・渡辺依理」(セゾン現代美術館)に出品。ほか個展・グループ展多数。www.mitsumasakadota.com

1980年 静岡県生まれ
2002年 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業
2008年 第23回ホルベイン・スカラシップ奨学生
2016年 東京造形大学美術学科概念コース非常勤講師

埼玉県在住

■主な個展
2017
年 「ULTRA」セゾンアートギャラリー(東京)
2016
年 「SLIDE EARTH+GALLERY (東京)
2016
年 「門田光雅 展」M画廊(栃木)
2016
年 「STROKES」セゾンアートギャラリー(東京)
2015
年 「cycle」ギャラリーヴァルール(愛知)
2015
年 「色彩のドローイング」セゾンアートショップ(神奈川)
2005
年 「TRICKSTER」 セゾン現代美術館東京事務所(東京)

■主なグループ展
2017
年 「恋する現代美術」セゾン現代美術館(長野)
2016
 paraphrase PartT伊藤知宏/門田光雅/竹中美幸」ギャラリーヴァルール(愛知)
2016
年 「めぐるりアート静岡」静岡大学主催企画(静岡)
2014年 「定住と漂流」アルフレド・サルセ現代美術館(メキシコ・モレリア)
2014
年 「THE ACT OF PAINTINGCasaさかのうえ(東京)/ギャラリーヴァルール(愛知)
2014
年 「絵を描くはじめ」 上野の森美術館ギャラリー(東京)
2013
年 「DAI CHU SHOW展」 府中立美術館(東京)
2011
年 「voca2011 新しい平面の作家たち」 上野の森美術館(東京)
2007
年 「第26回損保ジャパン美術財団 選抜奨励展」 損保ジャパン東郷青児美術館(東京)
2007
年 「ART TODAY 2007 門田光雅・渡辺依理」 セゾン現代美術館(長野)

■受賞等
2002
  東京造形大学 卒業制作展 ZOKEI

■パブリックコレクション 
2016
年 anima セゾン現代美術館(長野) 収蔵
2017年 彼岸 セゾン現代美術館(長野) 収蔵



芸術の純粋性は、特定の芸術におけるメディウムの限界を受け入れる。それも進んで受け入れることにある。

クレメント・グリーンバーグは「さらに新たなるラオコオンに向かって」の中で、文脈が自己批判的に推進する仕組みをこのように示唆している。


例えばモダニズムとポップの、絵画においては地と図の、あるいは苦悩と快楽の、凹んだ型がゼリーそのものの形となるような相対的な関係として、既存の枠組みの限界が、新たな流れの受け皿となる。


今日においては、グローバリズムの台頭と共に、ポストメディウム的状況といった新しい流れが、日本という独立した状況に注ぎ込まれたとき、洋の東西という大きな枠組みに象られる特殊な形態のアートシーンが浮かび上がった。


私の画家としての立ち位置は、その出来事を契機として、更に反転する作用として、現在に冷え固まりつつあるものだ。

今回、このような状況の一つの始祖として、かつてマーク・ロスコが残した「美術作品のレシピ」から、展示のタイトルを起用してみたいと思う。


作家の訓戒のような、成分と作り方・その公式が記述されているそれは、難解な内容よりむしろ時代に調理されつつも抗う小さき画家として苦闘するロスコそのものの姿が「レシピ」という言葉に滲む。


70年以上も前の答えが今日に有効であるとは思わないが、今一度、今日の表現の根幹を掘り起こし見つめ直すべき直感がある。


色彩と筆致と絵の具といった絵描きとしての当然に改めて目を向けること、葛藤にむしろ身を投じるような粗野な表現への追求が、私の中で強く沸き上がっている。



20173月 門田光雅